JT_Linker・JTAlertの連携について試していました。
JT_Linkerのユーザーさんから、以下の図(上)のような要望をいただきました。 交信が終わるとWSJT-XのログQSO画面にJTAlertに表示されている交信局の名前(NAME)をコピーして貼り付けているそうです。 目的はJT_Linker経由Turbo HAMLOG/Winに名前(NAME)を記録したいからだそうです。 せっかく自動で記録されるようになっているのに、この一点の手作業によって、大変に不便なんだそうです。 まあ、そりゃ、そうでしょうね。 FT8やFT4で短時間化の傾向にあるデジタルモード通信の中でログ記録作業に手間がとられるのは勘弁してほしいですよね。 で、JTAlertの方では、自前のデータベースとweb上のコールブックから名前をサーチしているんだそうです。 更にそのログまで、独自に作成されているんだそうで、何とかならないものかと言う事です。
私、最近、ほとんどJTAlertは使ったことなかったので、早速、最近のJTAlertをダウンロードして、JTAlertの作り出すADIFファイルの構造なんかをいろいろと調べてみました。 その結果、JTAlertのログは、WSJT-Xで作成されたログに、NameやQTHなど様々な情報が追加されたものになっているみたいです。 しかも、形式はADIF_VER 2.2.7の形式になっているみたいです。 さらに、LogQSOが押されたら、ほぼ同時に作成されるみたいです。 それならば、JT_LinkerはWSJT-Xのログにリンクするのではなく、JTAlertのログにリンクすればよいのではないかと言う事に気が付きました。

で、早速、試してみました。 まずは、JTAlertが作成するログをJT_Linkerがリンクできるように名前を変えておきます。 いくつか候補はありますが、ポピュラーなところで、WSJT-Xのログと同じwsjtx_log.adiと言う名前にしておきます。 新たに作成しても良いですし、既存のJTAlertのログファイルの名前を変更してから、Selectで指定しなおしても良いです。 新たに作成した場合は、適当な局名で、ダミーのログファイルを作成しておいてください。

あとは、JTAlertでNameや、必要なら、QTHを取得できるように設定しておきます。

NameやQTHの取得にはもう一つ設定があって、OnlineのWebデータを利用できるようにしておいた方が良いと思います。 自前のデータベースだけではデータ数が少ないようですし、時々、新しいのに入れ替える手間がかかると思います。

続いて、JT_Linker側の設定は、上述したようにWSJT-Xのログファイル名に合わせた場合は、WSJT-Xのログリンク設定のところを、先ほど設定したJTAlertのログファイルのパスに設定しておきます。
【補足 2020.06.12】
従来のWSJT-XのLogにリンクしていた設定ファイル、および、新たにJTalertのLogにリンクした設定ファイルの両方を、JT_Linkerの「設定ファイルに保存」機能で、適当な名前で保存しておけば、JT_Linkerの「設定ファイルの復元」機能を使って、適宜、「WSJT-XのLogにリンク」と「JTalertのLogにリンク」を切り替えることができます。
【補足 ここまで】

Logのリンクが正しく設定されて居れば、Linkの表示が出ていると思います。

これで、通常通り、WSJT-XのLogQSOでOKを押せば、JTAlertにログデータが作成され、それがそのまま、JT_Linkerに取得されて、更に、Hamlogに取得されます。 ただ、現状のままでは、Nameの方は上手くHamlogまで送られているようですが、QTHの方は一瞬、QTHが表示された後、Hamlog側のエンティティサーチでQTHがエンティティ名で上書きされるようです。 この辺りは若干検討の余地が必要なようですが、JT_LinkerにはHamlogからのエンティティ名と、JTAlertからのQTHが両方取り込まれているので、何とかなるのではないかと思います。
とりあえずは、Nameに関しては、手作業でコピペするというような操作は必要なくなると思います。 まあ、そこまで、Nameデータの記録に拘っておられる方が、どれだけ居られるかは不明ですが、ツールとしては用意しておいた方が良いのかと思います。

私、最近、ほとんどJTAlertは使ったことなかったので、早速、最近のJTAlertをダウンロードして、JTAlertの作り出すADIFファイルの構造なんかをいろいろと調べてみました。 その結果、JTAlertのログは、WSJT-Xで作成されたログに、NameやQTHなど様々な情報が追加されたものになっているみたいです。 しかも、形式はADIF_VER 2.2.7の形式になっているみたいです。 さらに、LogQSOが押されたら、ほぼ同時に作成されるみたいです。 それならば、JT_LinkerはWSJT-Xのログにリンクするのではなく、JTAlertのログにリンクすればよいのではないかと言う事に気が付きました。

で、早速、試してみました。 まずは、JTAlertが作成するログをJT_Linkerがリンクできるように名前を変えておきます。 いくつか候補はありますが、ポピュラーなところで、WSJT-Xのログと同じwsjtx_log.adiと言う名前にしておきます。 新たに作成しても良いですし、既存のJTAlertのログファイルの名前を変更してから、Selectで指定しなおしても良いです。 新たに作成した場合は、適当な局名で、ダミーのログファイルを作成しておいてください。

あとは、JTAlertでNameや、必要なら、QTHを取得できるように設定しておきます。

NameやQTHの取得にはもう一つ設定があって、OnlineのWebデータを利用できるようにしておいた方が良いと思います。 自前のデータベースだけではデータ数が少ないようですし、時々、新しいのに入れ替える手間がかかると思います。

続いて、JT_Linker側の設定は、上述したようにWSJT-Xのログファイル名に合わせた場合は、WSJT-Xのログリンク設定のところを、先ほど設定したJTAlertのログファイルのパスに設定しておきます。
【補足 2020.06.12】
従来のWSJT-XのLogにリンクしていた設定ファイル、および、新たにJTalertのLogにリンクした設定ファイルの両方を、JT_Linkerの「設定ファイルに保存」機能で、適当な名前で保存しておけば、JT_Linkerの「設定ファイルの復元」機能を使って、適宜、「WSJT-XのLogにリンク」と「JTalertのLogにリンク」を切り替えることができます。
【補足 ここまで】

Logのリンクが正しく設定されて居れば、Linkの表示が出ていると思います。

これで、通常通り、WSJT-XのLogQSOでOKを押せば、JTAlertにログデータが作成され、それがそのまま、JT_Linkerに取得されて、更に、Hamlogに取得されます。 ただ、現状のままでは、Nameの方は上手くHamlogまで送られているようですが、QTHの方は一瞬、QTHが表示された後、Hamlog側のエンティティサーチでQTHがエンティティ名で上書きされるようです。 この辺りは若干検討の余地が必要なようですが、JT_LinkerにはHamlogからのエンティティ名と、JTAlertからのQTHが両方取り込まれているので、何とかなるのではないかと思います。
とりあえずは、Nameに関しては、手作業でコピペするというような操作は必要なくなると思います。 まあ、そこまで、Nameデータの記録に拘っておられる方が、どれだけ居られるかは不明ですが、ツールとしては用意しておいた方が良いのかと思います。


この記事へのコメント
JL1DHV今住さん
JA2GRC-開発室にも同じ投稿をされていましたので、そちらで回答しています。
JA2GRC-開発室にも同じ投稿をされていましたので、そちらで回答しています。
2022/03/30(水) 17:30 | URL | Taka (ja2grc) #-[編集]
HamLOGにOPnameを反映させる方法について参考になりました。ただ、同じデータで一方はnameが」ないものと2つのデータが生成します。これは設定に何か問題があるのでしょうか。ご教示ください。